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軟膏・クリーム剤の混合変化-4

発行日 2000-12-01 / 発行年 平成12年

vol.9,No.6 

4回に渡り掲載しました「軟膏・クリーム剤の混合変化」は、今回で最終回となります。データとしては皮膚軟化剤、外用ビタミン剤、白斑用剤、褥瘡・皮膚潰瘍治療剤、血行・皮膚保湿剤、酵素製剤、抗腫瘍性抗生物質製剤、軟膏基剤についてまとめています。尿素軟膏、ヘパリノイド軟膏と副腎皮質ステロイド製剤の混合において、30℃保存条件下では副腎皮質ステロイド製剤が著しく分解する品目もありますが、15℃、4週間以内の保存であれば殆どの副腎皮質ステロイド剤の混剤が残存率80%以上を保持していることから、保存温度に注意すれば投与可能と判断されます。

軟膏・クリーム剤の混合変化-3

発行日 2000-11-01 / 発行年 平成12年

Vol.9 No.5 

今回の『あじさい』は、前回に引き続き軟膏剤の混合変化について掲載いたしました。今回のデータは副腎皮質ステロイド剤、抗真菌剤、皮膚軟化剤を中心に掲載しています。抗真菌剤と同質基剤の副腎皮質ステロイド剤混合では、混和性は良好、外観変化もほとんどみられませんが、異質基剤混合では、混和性は外観状態が若干不良の場合があります。また、混和性と外観上からの配合不適は、ワセリン含有基剤の抗真菌剤で、より少ないようです。副腎皮質ステロイド剤残存率低下は、30℃保存資料の多く、特にクリーム剤混合で認められていますが、15℃保存では、殆どの薬剤で残存率低下は認められていません。また、副腎皮質ステロイド剤不安定化の要因は、ほとんどが基剤にあると考えられます。抗真菌薬と副腎皮質ステロイド剤の配合では、抗真菌剤はほとんど安定であるため、ほとんどの副腎皮質ステロイド剤と配合可能と考えられます。但し、例外もあることに留意する必要があります。

軟膏・クリーム剤の混合変化-2

発行日 2000-10-01 / 発行年 平成12年

Vol.9 No.4 

今回の『あじさい』は、前回に引き続き軟膏剤の混合変化について特集致しました。今回のデータは副腎皮質ステロイド剤を中心に掲載しています。副腎皮質ステロイドを含有する軟膏剤において、その基剤を異にする場合は臨床的効果にも差があることはよく知られていますが、副腎皮質ステロイドの安定性においても基剤の差が大きく影響します。よって、今回は、基剤の特徴についてもまとめてみました。

軟膏・クリーム剤の混合変化-1

発行日 2000-09-01 / 発行年 平成12年

Vol.9 No.3 

軟膏・クリーム剤は単剤でも投与されることもありますが、内服散剤の調剤と同じように、患者の疾患によりさまざまな組み合わせで軟膏・クリーム剤の混合指示がなされることがあります。混合することで変化をおこさない薬品もありますが、中には混合することにより、変色、分離、軟化、硬化を起こす組み合わせも見られます。配合変化の中で、含有量には影響なく色調だけの変化、使用期間、保存条件を限定すれば配合可能になる薬剤がありました。今回の『あじさい』では、この軟膏・クリーム剤の混合変化にスポットを当ててみました。データの数が多いため4回に分けて掲載します。

医薬品副作用解説-5 薬剤性肝障害による劇症肝炎

発行日 2000-06-01 / 発行年 平成12年

Vol.9 No.2 

劇症肝炎には、ウイルス性のものと、自己免疫性のものと、薬剤性のものがあり、ウイルス性劇症肝炎が圧倒的に多いのが現状です。薬剤性の劇症肝炎は稀ではありますが、発現すると症状は急速に進行し、予後は極めて不良です。劇症肝炎を引き起こす薬剤には、抗てんかん薬、非ステロイド抗炎症薬、降圧薬、糖尿病治療薬、抗癌薬、痛風治療薬、抗甲状腺薬、子宮用薬等がありました。劇症肝炎は、肝細胞の壊死から始まり、障害が全身に及ぶため、治療は「全身管理」「合併症対策」「特殊療法」に分けられます。ユーエフティやユリノーム投与による劇症肝炎の発現例ではそのほとんどが投与初期に発現しているため、投与初期にとくに注意が必要です。

電解質異常を起こす薬剤

発行日 2000-02-01 / 発行年 平成12年

Vol.9 No.1 

薬剤の副作用の一つとして水・電解質異常があります。水・電解質は生命を維持するための内部環境を形成している重要な物質であり、この異常は直接生命に影響を及ぼします。水・電解質異常を起こす原因としては様々ですが、その原因の一つに薬剤があげられます。電解質異常を起こす薬剤をまとめた結果、いずれも排泄臓器である腎臓が重要な役割を担っており、腎臓に作用する利尿剤は Na・K・Mg・P・Ca すべての電解質異常を起こす可能性があり、ACE 阻害剤、K 保持性利尿剤は尿中 K 排泄の低下をまねくことで高 K 血症を起こします。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や抗生物質などは、薬剤で腎機能が低下(急性腎不全)すると、水分、Na・K などの貯留が起こります。高 Ca 血症による精神症状はみのがされることが多く、サイアザイド利尿剤、ビタミンD3の投与に注意する必要があります。鎮痛剤は血中 Ca 値の減少をきたします。

肺結核

発行日 1999-10-01 / 発行年 平成11年

Vol.8 No.4  

世界中で結核問題への再認識が進み、対策・研究は目覚ましく活性化しています。日本の結核の罹患率は欧米の数倍の高さにあり、最近は改善の低迷が著しくなっています。病院職員の大部分が結核未感染となり、病院の建物が近代化して飛沫核感染(空気感染)を起こしやすい環境となっていることなどが院内感染増加の原因となっています。その中で、弱みを持った特定階層(高齢者、免疫抑制宿主、社会的経済的弱者など)に発生が集中しています。結核の院内感染予防対策としては、トリアージや採痰室の設置などの外来での患者管理、職員採用時におけるツ反応二段階試験によるベースラインの設定と、それに基づくBCGの接種と化学予防の実施、細菌検査室での安全キャビネットの設置、感染を受けやすい処置や操作時におけるN95 微粒子用マスクの使用などとともに、結核症の早期診断が極めて重要です。BCG接種は結核の予防で最も一般的ですが、効果持続は15年程度といわれています。発病を 100%防ぐことはできませんが、接種をすることで発病率を低くすることができます。

低用量ピル(改定版)

発行日 1999-08-01 / 発行年 平成11年

Vol.8,No3, 

低用量ピルは経口避妊薬として世界中の女性に活用されていますが、現在に至るまで日本では認可されていませんでした。しかし、その確実な避妊機序と時代の流れにより、今回日本でも認可され発売される運びとなりました。ピルの避妊機序は主に排卵の抑制によるものです。ピルには避妊以外の効用として鉄欠乏性貧血の減少、骨盤内炎症性疾患の減少などの作用があります。また副作用として不正出血や消化器症状などが報告されていますがどれも軽度なもので、今のところ従来のピルにみられた心疾患などの重篤な副作用は報告されていません。これからピルを服用するにあたっては、血液検査や婦人科的診療などの諸検査を定期的に受ける必要があります。薬物相互作用は、薬物代謝酵素の阻害や誘導によるものやピルの血液凝固作用により引き起こされた報告がありますが、そのほとんどが従来の中高用量ピルによるものです。

医薬品副作用解説-4 向精神薬による悪性症候群とセロトニン症候群

発行日 1999-06-01 / 発行年 平成11年

Vol.8 No.2 

悪性症候群(Neuroleptic Malignant Syndrome:NMS)は、抗精神病薬、抗うつ薬などの向精神薬の治療中に、あるいはときに抗パーキンソン病薬の中断時に高体温、著しい錐体外路症状、自律神経症状などを主徴として出現する、重篤な副作用の一つです。脳内のドパミン系-セロトニン系あるいはドパミン系-アセチルコリン系あるいはドパミン系-GABA 系の不均衡によるものと考えられています。セロトニン症候群(Serotonin Syndrome:SS)はセロトニン作動薬、セロトニン再取り込み阻害薬、トリプトファン投与時、あるいはこれらの薬剤とモノアミン酸化酵素阻害剤、リチウム併用時に観察される医原性副作用で、脳内セロトニン活性の亢進により発現すると考えられています。その臨床症状は NMS とよく似ており、同一疾患群として取り扱われる場合もあります。しかし、悪性症候群はセロトニン症候群に比較し重篤で、その予後は悪く死亡率も高いといわれており、鑑別は発現後の処置を的確に行うために重要です。

ED(勃起不全)

発行日 1999-05-01 / 発行年 平成11年

Vol.8 No.1 

勃起不全は、患者にとっては深刻な問題です。勃起不全には、心理的要因などにより性交ができない機能性のもの、陰茎の海綿体組織、血管、神経及び、内分泌機能障害などにより十分な勃起が得られない器質性のもの、原疾患による混合型、抗うつ薬、降圧剤、血糖降下剤などの薬剤によるもの、喫煙・アルコールなどのライフスタイルによるものなどがあります。これまで、勃起不全の治療は、主に漢方療法、陰圧式勃起補助器具、陰茎プロステーシス手術などに限られていました。その後、勃起のメカニズムが解明により、プロスタグランディンE1製剤を直接性器へ注射して使用する薬剤が発売されましたが、患者にとって満足のいく治療法ではありませんでした。今回、日本においても新しいタイプの経口治療薬として、バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)が承認されました。

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