WEBあじさい

ヘリコバクター・ピロリ
Vol.2 No.7 
先日のLancet に、『胃癌とヘリコバクター・ピロリには何等かの関係性があるかもしれない。中でも日本は、ヘリコバクター・ピロリの感染が多いし、胃癌の発生も多い』と掲載されました。ヘリコバクター・ピロリは最近の胃潰瘍の再発因子として注目を集めてきました。今回のあじさいでは、ヘリコバクター・ピロリについて、どういうものか、どんな問題を持っているのかなどをまとめて特集してみたいと思います。
横紋筋融解と高脂血症治療薬
Vol.2 No.8 
高脂血症治療薬は近年、血中のコレステロールやトリグリセリドを抑制する優秀な薬剤が開発されてきました。しかし、これらの薬剤の評価は、かなり長期的な判断をしないとその効果を評価することができません。欧米では10 年~20 年という単位で薬の効果を見る大規模臨床試験が行われています。しかし、新薬に関してはまだまだ資料が少なく判断が困難です。これからは、発売された当時は、極めて安全であるとされていましたが、最近、重篤な副作用「横紋筋融解」というものが発表され、安全性に疑問を投げかけています。今回の『あじさい』では、この横紋筋融解とはどんな副作用なのか、また、安全にこれらの薬を使うにはどんなことに注意すれば良いのかをまとめてみたいと思います。
ニューキノロン剤の副作用
Vol.2 No.6 
ニューキノロン剤は画期的な抗菌剤として、現在、殆どの感染症で使われています。その理由は、①スペクトラムが広く抗菌力に優れていること、②経口投与で注射剤と同じくらいに組織内濃度を上げることが出来ること、等によるものです。しかし、先日発表された厚生省副作用情報No120 のように、消炎鎮痛剤との併用で『痙攣』を誘発することや、アメリカのピンクシートによると、ロメフロキサシンで、1割に『光線過敏症』が発症し、『警告』を付けられたこと(これによりスウェーデンでは申請を取り下げた)等、とても気になる副作用が起こってきています。そこで、今回の『あじさい』では、ニューキノロンの副作用をまとめてみたいと思います。
MMR ワクチン一時中止とその背景!
Vol.2 No.5 
MMRワクチンとは『麻疹(はしか)流行性耳下腺炎(おたふくかぜ=ムンプス)風疹』の三種混合ワクチンのことです。1989 年 4 月から、1~4才の幼児を対象に3回の接種が一度で済むという文句をキャッチフレ ーズに定期接種がはじまりました。ところが、無菌性髄膜炎の副作用が多発し社会問題となってきて、4年後の 1993 年 4 月に厚生省は一時中止を決定しました。その上、阪大微研株のワクチンが無許可で培養方法を変更していたことが分かり、製薬業界のモラルの問題もこのワクチンを中心に浮上してきました。ワクチンの安全性は、どのように考えたらいいのかを、この MMR ワクチンの経過を追って考えてみたいと思います。
GVHD(graft versus host disease) (移植片対宿主病)とは!
Vol.2 No.4 
昨年の6月に日赤の研究班から輸血の副作用として“GVHD”が注目されていると発表されました。特に、『子供、高齢者、家族間、免疫低下患者』に多く発症すること、しかし、免疫不全のない患者からも発症している、など気になる記事を新聞等で読みました。また、去る1 月28日に骨髄バンクが発足して初めての移植が行われ、とてもハッピーなニュースとして取り上げられました。ところが、3月2日に移植を受けた宮城県の 12 才の小学生が“GVHD”のために亡くなりました。やっと発足した骨髄バンクだけに、この奇妙な病名がいったい何者なのか、探ってみようと思います。
MRSAの誤解をなくそう!
Vol.2 No.3 
先日の、ある新聞にMRSAの記事が小さく載っていました。内容を概略すると『MRSAがある病院で集団発生し11 人の保菌者がいて、そのうち1 人が死亡しましたが、MRSAは死因と関係ないそうです。』 これを読むと、この病院ではまるでMRSA感染者が続々と出現し、MRSAの感染で死亡してしまいそうですね。これが、新聞の記事として成り立っていること自体、問題のMRSAの誤解をうまく表しています。この記事を読んだ一般の人々はどう思うでしょうか。『MRSAは死亡原因になっていないからよかった』と思うでしょうか?やはり『こんな恐ろしい病院にはいくまい』と思うのではないでしょうか。
トリプトファンとEMS(Eosinophilia-myalgia syndrome)のその後
Vol.2 No.1 
昭和電工の L-トリプトファン不純物混入事件で米国では EMS の多数の死者、患者の犠牲者をだした。この度、その後の FDA からの発表が JAMA*(Journal of American Medical Association 米国医師会雑誌)の最近号に掲載され、TIP 誌によりその内容を知りました。今回のトミタニュースではこの問題を取り上げて見たいと思います。
テルフェナジンの副作用(不整脈)に注目
Vol.1 No.1 
テルフェナジン[トリルダン]は眠気の少ない新しいタイプの抗ヒスタミン剤として、登場してきました。しかし、眠気などのはっきりした副作用がないために、かえって過量投与になりやすく、思わぬ副作用が分か ってきました。テルフェナジンのこれまでの話題の経過を追ってみました。